10月1日(日)より、第74回全国労働衛生週間がはじまります。
従業員のみなさん、日々精力的に業務に励んでいただき、まことにありがとうございます。
今年も10月1日から10月7日までの約一週間、「目指そうよ二刀流 こころとからだの健康職場」をスローガンに、第74回全国労働衛生週間が実施されます。企業理念である「和」の精神をもって、誇りの持てる企業を創造するためにも、職場で共に働く仲間と一丸となり、みんなで社内全体の職場環境の改善、改革に取り組んでいただきますようお願い致します。
さて、仕事に関して強い不安やストレスを感じる労働者が年々増加しており、このうち特に精神的な障害を発症し労災認定される件数が令和4年度では710件となっております。最悪の結果である自殺者数は、この10年程 減少傾向にありましたが、令和2年から再び増加に転じました。その中でも女性の精神疾病が増えており、今後、働く女性の健康問題への対応も課題となりそうです。
わが社の従業員の女性比率は少ないですが、男性の従業員を含めて様々な問題を抱えていると思います。8月の健康診断で実施したストレスチェックの結果を参考にするなど精神疾病を防ぐためには従業員一人ひとりによるセルフケアが必要となります。なにか「モヤモヤ」した気持ちが芽生えたら、ストレスを溜め込まず上司または同僚へ相談してください。また、それでも相談しづらいこともあると思います。そのようなケースでは日ごろから従業員同士の気配りが必要となりますので、一緒に働いている仲間に異変を感じたら、思いやりの気持ちをもって積極的に声をかけてあげてください。日頃から従業員同士で声かけをすることによって、誰もが健康に活き活きと働ける環境をつくることができます。また、会社としても気軽に相談できる窓口を設置する必要性を感じております。
次に、喜ばしいことですが、日本の健康寿命は世界最高水準に達し、60歳以上の雇用者数は過去10年で1.5倍に増加しました。その一方で休業4日以上の死傷者の28.7%が60歳以上という状況になっています。高齢者の身体機能は過去と比較して向上していますが、働き盛りの年齢の方と比べて聴力、視力、平衡感覚、筋力の低下が見られるため、高齢者の労働災害を食い止めるためには、高齢者に適した安全対策や基準が必要となります。
全ての人が安心して安全に働くことのできる職場を実現するためには、皆さん一人一人の積極的な気くばりが欠かせません。全従業員が企業理念である「和」の精神を持って安全衛生について理解を深め、日ごろの業務による疲労やストレスが蓄積されない快適な職場を構築できるよう、引き続きご協力をよろしくお願い致します。
簡単ではございますが、衛生週間を迎えるにあたり、私の挨拶と致します。
令和 5年 10月 1日
株式会社コスにじゅういち
代表取締役社長 近藤 基起