皆さん、常日頃から精力的に業務に取組んで下さり、誠にありがとうございます。 既にご準備を進めて頂いているとは思いますが、今年も7月1日から7日まで「高める意識と安全行動 築こうみんなのゼロ災職場」をスローガンに、令和5年度全国安全週間 が実施されます。
これまで全国各地で労使が協調し労働災害防止対策が展開されてきました。この努力により労働災害は長期的には減少していますが、近年、休業4日以上の死傷災害は増加傾向にあるようです。労働災害を少しでも減らして従業員が安全に働くことのできる職場を構築するためには、事業者と労働者、そして、ご家族の皆様が協力しながら安全対策に取り組むことが重要であると感じております。また、本年の3月に第14次労働災害防止計画が策定され厚生労働省労働基準局長より通達されており、主に「転倒災害対策」、「高年労働者の労働災害防止対策」、「メンタルヘルス対策」などが重点項目になっていますので、我社もこれらの災害対策を中心に安全活動を推進していきましょう。
近年、わが社は従業員が65歳を超えて定年を迎えたとしても、当人に働く意思があり継続して勤務する意欲がある方には、パート社員または契約社員として継続雇用することが増えてきました。社内の高年労働者の数も増加傾向にあることから、高年齢者を含む労働者が安心して安全に働くことができるように、労働災害防止対策や健康保持増進に取り組まなければいけません。常日頃より従業員やご家族の皆さんが高年齢者の体調の変化に気を配り、加齢に伴う心身や機能の変化、そして、少しの身体の不調にも気が付けるようにご協力をお願いいたします。
さて、わが社は製造業であるため、高所からの墜落・転落や機械による挟まれ、巻き込まれ、転倒や腰痛などの労働者の作業行動に起因する労働災害のリスクが非常に高いです。昨今、わが社でもヒヤリハットや微小災害が連続して発生しており、このような小さな災害は大きな災害の予兆であることが多いため、発生の事実とその対策案を共有し会社全体の安全意識を高めなければなりません。特に労働災害の中で多くの割合を占める転倒災害、腰痛災害の防止が喫緊の課題となっているため、例えば「ただ転んだだけだから」と軽視せず転倒防止対策として滑りやつまずき等を防ぐために、段差の解消や清掃などの基本的な取組を徹底するようお願いいたします。
皆さんの大切な家族のためにも、従業員の皆さま一人一人が安全への取り組みを見直し、決意を新たに「みんなのゼロ災職場」を達成しましょう。
令和5年 7月 1日
株式会社コスにじゅういち
代表取締役社長 近藤 基起