先日、平成23年1月22日(土)に愛媛県総合科学博物館にて、特別講演会『小惑星探査機「はやぶさ」搭載 サンプル採取機構の開発』の特別講演会とギネスにも登録された世界一のプラネタリウムにて「HAYABUSA -Back To The Earth- 帰還編」の観覧会が催されました。 特別講演会のテーマは『小惑星探査機「はやぶさ」搭載 サンプル採取機構の開発 ―宇宙開発を支える地元えひめの産業技術の底力―』と題して、サンプル採取機構(採取システム)の設計・開発に携わった住友重機械工業(株) 矢島 暁(やじま さとる)先生が講師を努められ、愛媛県の産業技術力とそれを支えた地元町工場(5社:KOS21、高橋工業、東侊製作所、ムラコー、ユタカ)が貢献したプロジェクトとして、小惑星サンプル採取機構の詳細や開発経緯等をご紹介戴きました。 弊社KOS21も講演会にお招き頂きご挨拶と当時の宇宙部品の加工苦難やエピソード等をお話しさせて頂きました。 弊社KOS21もこのような人類初の試みである小惑星探査機「はやぶさ」プロジェクトに関わる事ができ、大変誇りに思っております。 また、JAXAを始め、度重なるトラブルに遭いながらも無事地球への帰還を導かれた関係者各位のお気持を察すると感慨深く、「はやぶさ」ミッションの完遂を心よりお慶び申し上げます。 最後になりますが、弊社も住友重機械工業(株)様のご用命を受け、機精密部品加工で参加させて頂いております金星探査機『あかつき』の6年後のミッション成功もお祈り申し上げます。
*左より 愛媛県総合科学博物館館長 大西様、㈱ムラコー代表取締役社長 村上様、弊社KOS21西条所長 篠原、矢島先生、弊社KOS21社員
KOS21広報担当
<補足>
【講師紹介】矢島 暁(やじま さとる)
1966年生まれ。1990年東京都立科学技術大学(現首都大学東京)工学部航空宇宙システム工学科卒業、同年住友重機械工業株式会社に入社。入社後、主に宇宙往還機耐熱材料用試験装置の開発等に従事し、1996年より2003年まではやぶさ(MUSES-C)サンプル採取機構の開発を担当。その後、きぼう(JEM)搭載衛星間通信システム(ICS)、サブミリ波受信機系(SMILES)排熱系、金星探査衛星あかつき(PLANET-C)赤外カメラ開発等に携わり、現在は主に放射線を利用した医療機器の開発を担当している。
~地元参加企業(五十音順)~
㈱コスにじゅういち
㈲高橋工業
㈲東侊製作所
㈱ムラコー
㈱ユタカ